バンコク→アユタヤ→ラオスへ。
10時の電車でアユタヤへ向かうため、少し早起きして9時過ぎにはチェックアウト。
会うたびにすり寄って来てお腹を出して甘えて来たこいつともお別れ。
達者でな。
タクシーを捕まえ、バンコクの中心駅であるフワランポーン駅へ。
早速チケットを買ったところでまだ少し時間があったので、食堂で腹ごしらえしてからホームへ行きました。
ここまでの旅は本当に遅延が多く、どうせまた今回も遅延するんだろうと構えて待っていましたが、予想通り1時間以上待たされることに。
結局乗り込んだのは1本後の便です。笑
ですが、いちいち遅延に対して怒っていてもしょうがないし、ここでもまた良い出会いがありました。
ホームでボーッとしている僕らに「日本人の方ですか?」と声をかけてくれたのが、僕の30 Lのリュックの2倍くらいはありそうな大きいリュックを背負ったK君でした。
そこから1時間以上あった待ち時間は、10分おきくらいにやって来る物売りのお婆さんから買った10バーツのジュースやフルーツを食べながら、お互いの情報を交換したり、世間話をしたりしているとあっという間でした。
彼はホーチミンからカンボジアを通ってバンコクに来ており、今から僕らと同じくアユタヤに向かうところだったらしく、そこまで一緒に向かうことに。
やっと電車に乗り込んだ時間は本来ならもうアユタヤに到着している時間でした。笑
停車中に隣の電車から窓越しに何かを売り込んで来るおっさん。
車窓からの眺めは緑が多く、のどかでした。
かなりノロマな電車に揺られること約1時間半。やっとアユタヤに到着!
もう正午をとっくに過ぎていました。
K君と3人で昼食をとり、アユタヤ中心部に行くためにフェリーに乗りました。
わずか3分の船旅。フェリーというより渡し船と言ったほうが正確かも。片道5バーツ。
対岸のすぐそこにレンタサイクルがあったので自転車を借りることにしました。
アユタヤはコンパクトな街で、移動は自転車で事足りました。
まずは、菩提樹に埋もれた顔があることで有名なワット・マハータートへ向かいました。
こんなやつです。
(引用画像です)
予想以上に小さかったのですが、このような姿になった歴史を考えるとどこかたくましくも見えました。
メインの仏塔に登った所から撮影。このような赤煉瓦造りの遺跡が街中に残っています。
以前この地で栄えていたアユタヤ王朝がビルマ軍によって侵攻・破壊され、1967年に滅亡しました。
その際、たくさんある仏像の頭部はほとんど上の写真のように破壊され、いまはこのような姿で静かに佇んでいます。
その時に転がっていた仏像の頭部の1つが長い年月をかけて菩提樹に包まれ、あのような神秘的で異様でもある状態になったのだそうです。
この遺跡からさらに駅から遠ざかる方に向かってペダルをこぎました。
途中で観光客を乗せたゾウの一隊に遭遇。
歩行者なんて気にも止めない車やバイクもゾウにだけは停車して道を譲ります。
大きいって偉大ですね。
さらに奥へと進むと、野ざらし状態の巨大な涅槃像が突然姿を現します。
立派な寺院の中にある巨大な仏様はここまでで何体か見ましたが、このように野ざらしのものは初めて見ました。
この写真を撮ってすぐこの旅で初のスコールを体験しました。
ずっと雲行きは怪しかったのですが、突然の大粒の雨と雷鳴に驚きました。
どんなに大降りでもやはり穏やかです。
こんな大人になりたい。
1時間くらい雨が止むのを待たなければなりませんでしたが、この遺跡の前で商売をされているタイ人のおじさんが雨宿りの場所と椅子を提供してくれました。
「Thank you」
と僕がいうと少し微笑んで店の中に戻って行かれました。
その店の2つ隣には、あの涅槃像の前で参拝用のお線香を売っていた若いお母さんの店があり、そこの娘さんと触れ合う機会を持てました。
フィリピンに滞在した時から感じていたことですが、こっちの子供達は目がパッチリと大きくとても可愛らしいです。
タイの子も例外ではありません。
スコールには参りましたが、可愛い天使に癒しの時間をもらいました。
元気でね!
アユタヤに宿泊するというK君とはここでお別れです。
「またどこかで。」
お互いにそう言って握手しました。
自転車を返却してフェリーで川を渡り、駅周辺の食堂で夕食を取ってから駅に行きました。
珍しくほぼ定刻通りにホームに入って来たバンコク発ノーンカーイ行きの寝台列車に無事乗り込み、この日は就寝です。
炎天下のサイクリングは疲れました。笑
明日はいよいよラオス入り。
人生初の陸路での国境通過です!